【論文紹介】 Computational design of walking automata
Computational design of walking automata
Computational Design of Walking Automata
概要
実際に歩くことが可能なオートマタを作成する手法を紹介した2015年の論文です.以前紹介した オートマタを作成する論文では,歩行をしているアニメーションを再現できても,実際に歩くことはできません.本論文では,物理シミュレーションなどの仮想的な空間を活用して予め歩行をシミュレーションし,実際に良い歩行ができるリンク機構のパラメータを探します.
感想
オートマタを主題にした論文の一つです.この論文では,最適化における空間が非線形かつ不正な値(リンク機構が構成できない)ような値を避けて計算を効率化させるため,予めそれらしいパラメータを事前に学習しています.EMアルゴリズムを用いて,CMA-ESにおける確率的最適化の分布を変更して,不正な値を避けています.このように,物理的な世界に持ち込むためには,物理シミュレーションの計算が非常にコストが掛かるため,効率的に機構のパラメータを求める手法が大切になるのだと思いました.歩行する研究は面白いですね.